出土状態の秘密

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縄文時代 山梨県金生遺跡

縄文時代の遺跡からは、時折大小の石を環状に配置する環状列石、住居に石を敷き詰めた敷石住居とよばれるものがみつかる。

金生遺跡からも大小の石を多く配置した謎の遺構が見つかっている。

おおくの自然石が敷き詰められている中、石棒とよばれるものが立った状態で見つかった。

石棒は、縄文時代に見られる石製品で、形態からやじりや斧と違って実用的なものとは考えられず、祭祀的な性格の強いものと考えるのが一般的らしい。

勃起した男性器を模したというのが統一見解のようだ。

北海道八木B遺跡からは、形態にリアリティをもたせてつくられた石棒が出土している。


この石棒について、学界をリードするトップらのコメント。

小林達雄「亀頭部分のちゃんとした彫刻もあって、ものすごくリアルです。(中略)私はそれを実用サイズの石棒とよんでいます(笑)」

春成秀爾「実用サイズというより実物大ですね(笑」」

…まるで酒の席のはなしである。

野郎ばかりが集まるからこんな話になる。

女性がいたら違っていたんだろうなあ。

話を金生遺跡にもどすが、場所によっては、石の下から穴を掘った跡が見つかっている。

報告者は墓穴と考えているようだ。

世間的に知名度のある大湯の環状列石も、石の下から墓と思われる穴が見つかっている。

実はこうした配石遺構(急に専門的な言葉を使用します)から墓が見つかる例は、結構多い。

石の配置を先に考えたか、墓の構築した後に石を並べたか?

判断は難しいけれども、配石遺構から検出される墓の数は少ないので、墓を中心に考えた施設とは思えない。

…が、石棒と墓が同じ空間にある以上、両者の関係は深かったの考えて間違いないと思う。

縄文人はここで何を祈ったか、なにを祭ったか知るすべはない。

遺跡の形成時期は、気候が徐々に低下する時期。

地域によっては、全く遺跡の確認されないエリアもみられる。

そんな環境の変化を先祖から聞いて実態を経験した人、つまり金生の人々は先祖も眠る神聖な場でいのったのではないだろうか?

「偉大な大地よ。男性器の勃起のごとく、元気になってください」と。

悪ふざけと思われるかもしれないが、思い出してほしい。

愛知県の田県神社は、男性器のご神体が祭られている。

田舎で、男性器の形をした道祖神を見かけた人も多いだろう。

いずれも、五穀豊穣のご利益を期待したものである。

これを狩猟採集社会にあてはめるなと、考古学者は厳しく言う。

でも医学的知識のない社会では、理解できない現象、つまり「勃起」に神秘的な感情を持っていたとしてもおかしくない。

ちなみに弥生時代に入ると石棒は消滅するが、男性器を模した木製品は出土している。

狩猟採集民と農耕民は、食糧の生産方法は違えども、思考回路に合致する部分があったのかもしれない。



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注意!
非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
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