出土状態の秘密

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江戸時代 長野県林中棚U遺跡

数年前、何かと話題になった八ッ場ダム。

その開発前の調査で、江戸時代の石垣と住居跡が見つかった。

林中棚U遺跡からは、畑の境に設けられる石垣が検出されている。


上部のごつごつした石は、最近使用されていた部分で、表面の新しい部分は土中に埋まっていた部分だという。

この地は寛保2年大洪水を経験している。

その次に天明3年の浅間山大噴火が起きており、泥流の被害にもあった。

洪水と泥流のためか、石垣や住居跡は地表より1Ⅿ深い位置から検出されている。

自然災害の前では、人間は全く無力な存在である。

でも、再び家を構えて復旧し生活をつづけた当時の人々の強さを感じ取れる。

 
これは民家のあと。


板石は、礎石だろうか?

たしか古い家でも、これに似た石を床下で見たことがある。

地面より50センチ以上も掘ったところから発見されている。

大洪水による土砂と多くの火山灰をかぶった結果だろう。

人々の必死に生きた痕跡を示す遺跡が調査後ダムに沈んでしまうのは心が痛むが、
維持するにはもっと金がかかるし… 是非に及ばずか。

ちなみに急激な火山活動で形成された地層内から、人の遺物が見つかることはあまりない。

この遺跡も火山灰の地層の下から見つかった。

そうわかっていたはずなのに、なぜ火砕流の地層から見つかった石器を疑いもせず「前期旧石器」と鑑定し、長い間堂々と本に紹介する事態になったのだろうか?

あれから17年。

ねつ造事件の衝撃は今も脳裏に焼き付いている。




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非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
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