出土状態の秘密

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旧石器時代 岩手県和賀仙人遺跡

旧石器時代の遺跡で、出土状態に際立った特徴の見られるものは少ない。

まえまえからわかっていたが、旧石器時代の場合、はっきりした遺構の確認は困難。

特徴のある出土状態というのも、あとは御子柴ぐらいか、あってもごくわずかだろう…

だんだんネタ切れになってきた。

よって、初期の目標からかけ離れるけれど、この時代に限って遺跡から何が出土しているかというデータを伝えたい。

この遺跡は、地層の重なりを検討して発掘調査を進められた遺跡である。

岩手県で初めての事例だという。

調査団の目標は「遺跡の層位や遺物の産状を解明する」ことで、地質・地形のプロフェッショナルを交えて発掘を行った。

もともとこの近辺において、火山灰を起源とするロームの層から、石刃数点ほど見つかっていたので、このロームを掘り進めてみた。
    



        
 
すると、ロームから石器が次々と出土した。

地層を意識して、埋没した状態の石器を確認することができた、初めての例だということらしい。

石器は、尖頭器・ナイフ形石器・たたきいし・彫器などで、原材料は付近の河川で採集された頁岩であった。

    

  

     
他に搬入品と思われる黒曜石で製作された石器も出土している。

ここから得られる情報は、
石器は付近で取れる石で製作される。
ロームの層が形成されている間に使用された石器は尖頭器・ナイフ形石器・叩き石・彫器などである。
ごくわずかだがこの地域では取れない黒曜石製の石器を使用していた
黒曜石製石器の出土は、遺跡を残した人の一部が他の人と交流を持っていたか、もしくは移動して採集した結果である。
などなど…

考古学以外の分野にいる人達は、ここにある資料からどのような情報を抽出するだろうか?

例えば現場検証は、警察の人たちの仕事にもある。

彼らはこの遺跡に立ったら他に何を感じ取るか?

一度じっくり話を聞いてみたい。




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注意!
非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
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