ネットで小遣い稼ぎのプログラムを探していると、時々、「ティアプログラム」とか、「多段階報酬」という言葉を眼にすることと思います。
それでは、この「ティアプログラム」とか、「多段階報酬」というのは、どういうことでしょうか?
まず、ティアプログラム(tier programs)というのと、多段階報酬プログラムというのは、同じことです。
”tier”というのは、「段」を表す英単語です。
ふつうのアフィリエイトでは、自分が紹介した人(第一段階ということになります)の成果分しか、自分の報酬になりません。
これに対して、ティアあるいは多段階報酬というのは、多段階(2段階から10段階)の報酬が得られるという仕組みです。
多段階報酬プログラムというと、似たような言葉として、MLM(マルチレベルマーケティング)とか、マルチ商法、マルチまがい商法、ネットワークビジネス、そしてねずみ講などの言葉を思い浮かべる人もいると思いますので、
簡単に整理しておきましょう。
人によって、若干解釈が異なるのですが、大筋において、MLM=マルチ商法=ネットワークビジネス ということになります。
MLMという仕組みは、商品販売を行うメーカーが、マス媒体に広告費用をかけない代わりに、多段階の会員組織をつくり、会員を通して販売する仕組みです。
MLMという販売手法は、法律上、「連鎖販売取引」と定義されています。
「連鎖販売取引業」とは、物品の販売の事業であって、販売の目的物たる物品(以下この章において「商品」という。)の再販売(販売の相手方が商品を買い受けて販売することをいう。以下同じ。)をする者を、特定利益(その商品の再販売をする他の者が提供する取引料その他の通商産業省令で定める要件に該当する利益の全部または一部を言う。)を収受し得ることをもって誘引し、その者と特定負担(その商品の購入または、取引料の提供で政令で定める基準に該当するものを言う。以下同じ)をすることを条件とするその商品の販売に係る取引(その取引条件の変更を含む。以下「連鎖販売取引」と言う。)をするものをいう。」
ところで、合法的なMLMと違法商法である悪徳マルチ商法を混同し、MLM自体を否定する人もいますので、マルチ商法という言葉の使用には注意が必要というか、経済用語であるMLM(マルチレベルマーケティング)という言葉とか、多段階報酬という言葉を使ったほうがよいでしょう。
社会問題になったりするのは、MLMの販売手法を利用した「悪徳マルチ商法」というものです。
これは、多段階報酬という「エサ」で会員を集めるのですが、販売する商品自体に問題がある(価格が高すぎる、品質が悪い)場合や、会員になるだけで高額な費用がかかるため、いったん会員になった人が活動をやめると、「被害者」になってしまうというような商法です。
また、多段階報酬で、報酬の「試算」を行う場合、非現実的な試算で誘い、高額な参加費用がすぐに回収できるように錯覚させる場合も、悪徳商法ということになります。
例えば、1段階当たりの参加者を10名と想定するような「試算」だと、8段階で1億人に達してしまうのです。
つまり、1段階当たりの参加者数が多い試算は、あまりにも非現実なのに、それを前提として、「報酬試算」を行っているような場合は、参加しないほうがよいということになります。
ところで、ネズミ講というのは、商品自体の販売がなく、単に、会員を増やせば無制限に儲かるような仕組みで会員を誘う組織のことです。
ネズミ講は、完全に違法行為となりますので、絶対に近寄らないようにしましょう。
話を元に戻します。
ネット上の小遣い稼ぎで、多段階報酬制をとっている場合、その多くは、インターネットという仕組みをうまく利用しています。
参加した人が宣伝活動を行い、紹介者(ダウンという言い方をしています)を増やしていくと、自分の報酬がどんどん増えていくのです。
しかも、参加する際にも、無料であったり、それほど高い費用がかからない場合も多いのです。
要するに、企業側からすれば、効果があるかどうかがわかりにくい広告を打つよりも、会員組織を通じて、宣伝を行うほうが効果的な場合に、このような仕組みを取り入れているのです。
小遣い稼ぎで言えば、アフィリエイトプログラムやポイントサイトの一部やリードメールなどに、多段階報酬を取っているケースがよくあります。
ネット先進国アメリカでは、クリントン大統領時代に、多段階報酬制の販売手法を大いに奨励したといわれており、日本とは比べ物にならないくらい、多くの企業で多段階報酬制を取り入れています。
そして、アメリカで、「ネット長者」と呼ばれている人の多くが、多段階報酬制のビジネスに取り組んだ人だと言われています。
ちょっとおさらいしておきましょう。
まず、多段階報酬制そのものは完全に合法的なものであり、問題はありません。
しかし、中には、悪徳マルチ商法もありますので、見極めが必要です。
見極めの
ポイントは、商品自体に魅力があるものかどうか、参加するのに多額の費用がかからないかどうか、報酬シミュレーションが過大になっていないかどうかです。
日本でも、今後、多段階報酬のプログラムに取り組む人がどんどん増えてきます。
多段階報酬プログラムに取り組んでみようという場合のポイントは、
上記の注意点に加えて、
○スタートが早ければ早いほど、報酬が大きくなる可能性が強い。
○業態そのものが新しい分野(例えば携帯電話関連の市場など)のほうが効果的。
ということです。