出土状態の秘密

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縄文時代 北海道高砂貝塚(ちょっと閲覧注意)

人骨は、今から60年近く前の写真である。


貝塚からでてくる人骨は保存状態がいいとは聞いているが、掘った人も上手だったのだろう。

自分は不器用だから、発掘中に弱いあばら骨を折る自信がある。

さて、貝類のカルシウムが人骨にしみて化石のように硬くなるため保存状態は良い、と説明を受けたことがある。

愛知県の縄文時代の貝塚からは、数百体見つかっているらしい。

戦前、京都大学をはじめとする旧帝大の偉い先生が研究のため、縄文時代の人骨を収集することが流行ったが、その多くは貝塚からだった。

ちなみに、京大の先生は古人骨研究の傍ら、教え子を多く関東軍満洲731部隊に送り込み、立派に軍の活動へかかわっていく…

なにをやっていたかは言うまでもないが…

さて、話は脱線したが、この貝塚から出土した人骨は、屈葬という姿勢で右を向いて葬られていた。

縄文時代の埋葬方法は、大きく屈葬と四肢を伸ばす伸展葬に分けられる。

さらに地域で見ると、屈葬の姿勢は、地域で違いが見られるらしい。

縄文時代は、地域によって異なる特色が見られるから、日本列島すべてを縄文時代というくくりで見てよいのか?と疑問視する人はいる。

でも結局整理がめんどくさいから、今も縄文時代というくくりで説明している状況は変わらない。

さて、貝塚からは人を埋めた墓の横から、石を環状に並べられたものが見つかった。

石を取り除いたら、その下にさらに小さな穴があり、掘り進めると土偶が見つかった。


土偶の性格は今でもよくわかっていないけれども、この事例は用途の一面を示している。

つまり人と同じく単体で墓に埋められることがあった。

なぜ、埋められたか?

少なくとも、この土偶は死者とかかわりがあるのは間違いないけれど、背景にはどのような神話があったか?

人間が人型に対しどのようなイメージをもつか?

さまざまなデータが必要だろう?

ちなみに、北海道では墓から土偶が出土する事例は多い。

この地域特有の事情か?




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古墳時代 奈良県島の山古墳

4世紀ころに構築された前方後円墳らしい。

1996年、前方部にある墓を発掘したところ、写真にある鍬形石、車輪石などの石製品が132個もみつかった。

この時点ではもっとも多い出土量だったらしい。

被葬者は木棺に葬られていた。

石製品は木棺をおおった粘土に、約5mにもわたって並べた状態で見つかった。

写真はないが、棺の中から玉300個もみつかっている。

被葬者の権威の大きさが見て取れる。

玉は副葬品と見ていいと思うが、石製品の存在はどのように理解できるだろうか?

むかし腕にはめたんじゃないの?という人はいた。

でも腕輪としては、形は変だし重そう。

古墳から出土する傾向があるので、被葬者の葬送儀礼に関するものである可能性は高いが、なにゆえ棺にタイルの如く並べる必要があったか?

縄文時代よりも比較的最近の古墳時代でさえ分からないことが多い。



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縄文時代 岩手県相ノ沢遺跡

学校の授業で縄文時代に触れたとき、土偶の存在を紹介されることがあるかと思う。

何に使われたか?

古くから発見されているものの、結局わからずじまいのままのようだ。

この遺跡では↓このような形で見つかった。


斜面に置かれたように出土した。


土偶のアップ。本当は右腕もあるのだが、画像処理の関係で消えてしまった。


操作がわからずスミマセン。


つまりこの土偶は完全な形で出土したことになる。


この遺跡からは石斧も斜面に置かれたように出土した。


これを旧石器時代にも見られた石斧を埋めた行為によるものかどうか。


ちょっと判断が難しい。


ちなみに土偶は、他の地点からも見つかっている。


そもそも遺跡の特徴は、縄文人の使用した道具や住居を掘るときに出た廃土を廃棄した「捨て場」が見つかっている点である。


大量の土器と石器とともに土偶も見つかった。

   

脚もしくは手が欠損しており、先に紹介したの土偶とは明らかに扱いが異なっている。


捨て場からはこうした土偶は250点も見つかっているそうだ。


この違いはいったい何なのか?


先に紹介した土偶は、業界では中空土偶と呼ばれ、中身が空洞になっている。


破損している土偶は中身は空洞になるように作られていない。


作られた時期の違いとも考えたくなるが、両方とも北海道や東北地方で後期末から晩期の遺跡で出土するタイプだし…。


土偶とはいっても、その使い方もしくは捨て方も多様だったのだろうか?


中空土偶は五体満足で使用し、放置しなければならない理由があり、他の道具は土器・石器などと同様に捨て場で処理されたということか?


捨て場からは次のようなものも見つかっている。


動物?を模したような土製品(地元ではイノシシ🐗というんですが…)


不思議な形の石製品 すり石?

耳飾り


土面

 


石棒


ヒスイなどの飾り物


銅鐸のような形をしている土製品


玦状耳飾り? この時代にあったかなあ?自信がない…


大量の石鏃


捨て場には、土器(約2.6トン)や石器(約1万点)だけでなく、土製品、飾り物、土面など、生活必需品以外のものも積極的に廃棄していることがわかる。


画像はないが焼けた骨やアスファルトの入った土器なども見つかっているらしい。


捨て場は、当時の人が不要と考えたものを廃棄した場所という性格が強くでている。


だから、捨て場から見つかった土偶は、石器や土器と同様、役割を終えたため捨て場で廃棄されたと単純に考えてよいのではないか?


でも出土状態だけでは、当然廃棄される前の使い方はわからない。


いわて 未来への遺産 遺跡は語る  2000



縄文時代
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soraイメージ
注意!
非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
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