出土状態の秘密

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弥生時代 福岡県立岩運動場遺跡(ちょっと閲覧注意)


甕棺墓から男性の人骨が見つかった。
埋葬方法は膝を曲げる屈葬にみえるが、蹲踞の姿勢にも見える。

右手に、ゴホウラという貝殻でつくった腕輪を14個もはめていた。
ゴホウラは奄美大島より南東の海で採取できる。
遺跡から直線距離で400キロ以上も離れている。
この人物に特殊性を感じている学者は多いという。
彼は何者か、永遠にわからないだろう。

脚の位置は埋葬にかかわった人がやったのだろう。
無造作にやってこうなることはまずない。
貴重な貝の腕輪をたくさんはめていた彼は、死後大きい甕棺をつくられ、埋葬された。
おそらく、当時としては厚葬の扱いになると思う。

でも数千年後、まさか自分がこんなかたちで世間にさらされるとは思っていなかっただろう。
自分だったら嫌だ。
彼に同情する。




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縄文時代 岩手県大洞貝塚

考古学をかじったことのある人なら、一度は聞いたことのある大洞貝塚。

ここから出土した土器を覚えた人もいただろう。

古い順番から大洞B1式、B2式、BC式、C1式、C2式…

大洞式土器が設定された標準遺跡だったか。

でも今回は土器には触れる気はなく、貝塚から出土した人骨に注目したい。

日本列島は人骨を溶かす火山灰の堆積する台地が広がっている。

でも貝塚に覆われた人骨は残っている場合が多く見られる。

大洞から見つかる人骨もそんな例の一つ。


上の人骨は男性。下の人骨は女性。

女性の膝付近には、河原石が置かれた状態で発見された。

この女性の左足のすねの骨は見つからず、生前すでに無くなっていた可能性が高いそうだ。

彼女を葬った人々はなぜ、欠損した足の上に石を置いたか?

彼らは自分たちの世界観で生活していた。

私たちの考えは彼らの考えとは共有されないだろう。


他にも元気なうちに抜いたと思える歯に穴をあけたものが見つかっている。

縄文時代には抜歯という歯を抜く風習が知られている。

抜歯は健康な時に抜くと考える人は多いと思う。

なんでそんな痛いことをするんだか?と不思議に思ってしまうが、これも彼らの世

界観に基づいたルールなのだろう。


他に、イノシシ・シカの骨で作成した、釣り針・銛などの骨角器が多数出土している。


貝塚は以前取り上げた盛り土と似たようなものだと思うが、骨角器は土器・土偶と違って細かく破壊していない状態で見つかっている。

これもやっぱり彼らの価値観に基づいた行動だろう。


いわて 未来への遺産 遺跡は語る  2000




縄文時代 人骨
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soraイメージ
注意!
非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
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