出土状態の秘密

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弥生時代 環濠いろいろ

京都市扇谷遺跡

 
静岡県伊場遺跡 三重の環濠

 
奈良県唐古鍵遺跡



遺跡によって環濠は一条だったり三条だったり。

では全体的に見るとどのような形状で掘られているか?

神奈川県大塚遺跡

 

 
1条のみめぐる。

愛知県朝日遺跡
 

 
何重にも濠を掘っている。

福岡県 板付遺跡
 

 
集落の周囲の一部に環濠を掘っている。

奈良県唐古鍵遺跡
 

 
南北に幾重も濠が構築されており、つながっていない。


福岡県吉野ケ里遺跡
 
 


三つの環濠のまわりをさらに大型の環濠が巡る。

遺跡によって、環濠の形態に違いが見られる。

というか、つながっていないものも結構ありそうな可能性も指摘できる。

つながっていないのなら、環濠なんて言葉は適当ではないだろう

っと言ってくる考古学者は必ず出てくる。

でも、問題の本質はそこじゃないんですけど…


幾重にも濠を掘っている集落は、1条のみの集落とくらべて、規模は大きい。

また周囲から見つかっている同時代の遺跡と比較しても、家屋の件数、墓の数、土器や石器などの出土遺物の点数は秀でている。

地域では中心的な立場でつねにほかの地域に狙われる危険性にさらされていたため、過度な濠を掘ったのだろうか?




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縄文時代 北海道静内16遺跡

環濠は弥生時代だけではない。

北海道では、縄文時代の遺跡からも、環濠は見つかっている。


写真をみると竪穴跡が2軒確認されたらしい。

調査員によると、この竪穴は炉もなく、柱穴は不明瞭だったとかで、住居であったとは思えないという。

ここでは載せないが、この環濠の西側から同時代と考えられる集落跡が見つかっている。

この集落に住んでいる人が、環濠を掘った。

環濠内の竪穴は住居ではなく、神聖な祭りを行う場という解釈でケリがついているようだ。

またマツリとは、いつものパターンだよ、と思った人はいるだろう。

でも今と違って文書による資料とかは遺されていないから、これ以上深入りできない。

この姿を見て、縄文人が何を考えこれを造ったか、想像してほしい。


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弥生時代 神奈川県牢尻台遺跡

弥生時代は集団と集団とが争う時代だった。
敵の攻撃から守るため、村の周囲を環濠という深い溝でめぐらせていたと習った人はいるかと思う。


環濠にそうした機能はあったことは疑う余地はない。

横浜市大塚遺跡 赤は焼かれた形跡のある竪穴建物跡 水色は環濠

でも、防御的な性格だけで説明できない発見もある。
牢尻台遺跡の環濠から、貝殻が大量に発見されている。

この遺跡だけなら特殊な例として片づけれそうだが、私の近所にある見晴台遺跡の環濠からも、貝殻や土器・石器が覆土から見つかっている。

環濠は防御だけでなく、生活ゴミを廃棄する場でもあった、という解釈をする余地も残されている。

こうしたことは学校で教えてくれない。
教えたところで金にもならないし、単なるトリビアにすぎないからか?

横浜市歴史博物館常設展示案内 1995



弥生時代 環濠
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soraイメージ
注意!
非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
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