出土状態の秘密

サブURL(このURLからもアクセスできます):http://nagoya.areablog.jp/a19380312

旧石器時代 岩手県柏山館跡遺跡

遺跡からは細石刃やナイフ形石器が出土した。

細石刃が集中して出土したエリアからは、雲母鉄鉱、タール状の物質の付着した細石刃、三条の線刻があった角柱状のものが見つかった。


シベリアでは、アスファルトで固定したと思われる石器が見つかっていたので、細石刃に付着していたタール状の物質もアスファルトだったらいいなと期待されたが、分析するとニカワだったという。



タール状の物質が付着した細石刃

研究者の期待に沿う結果ではなかったけれども、石器を糊みたいなもので固定しようという共通した意志を持っていたことに変わりはない。

もう一つ、異色の発見であった角柱状のものは、垂飾と考えられている。

中国とシベリアでも似たようなものが出土しているらしい。

細石刃は大陸からもたらされた文化とされているが、他の技術や飾り物も日本にもたらされたことを遺跡は教えてくれる。




goodポイント: 0ポイント

このポストをお気に入りに追加 0人がお気に入り登録中
このポストのURL http://nagoya.areablog.jp/blog/1000234300/p11624114c.html
調理 | コメント( 0 ) | トラックバック( 0)
名前   削除用パス  
コメント
※入力可能文字数は1000文字です

古墳時代 神奈川県岡津古久古墳

弥生時代にあったとされる邪馬台国。

何年か前、魏から邪馬台国へ贈られたとされる銅鏡が古墳から見つかったという記事を読んだことがある。

銅鏡は遺跡からどのような形でみつかるか?

40年前の写真からみていこう。

古墳の立地場所。

小高い台地に構築されたようだ。


石室は横穴式だったようだ。


石を除去した写真。

右側にもう一つ掘り込みが見られる。

中央の墓道から鏡が出土。






鏡の拓本



goodポイント: 0ポイント

このポストをお気に入りに追加 0人がお気に入り登録中
このポストのURL http://nagoya.areablog.jp/blog/1000234300/p11624103c.html
調理 | コメント( 0 ) | トラックバック( 0)
名前   削除用パス  
コメント
※入力可能文字数は1000文字です

古墳時代 神奈川県龍鳳寺2号古墳

発掘前の古墳。

発掘したら何がでてくるか?

連続写真的にみていこう。

植物の生い茂る小山。



この時点ではなにがあるのかさっぱりわからない。

墳丘を掘り進めたら、石室をおおう天井石出現。



それを除くと、遺体を葬った石室が出現。


石室の床面からは、副葬品が見つかった。




古墳の研究項目は、研究者の関心の数だけある。

墳形をみて構築時期を検討する。
墳丘の土層から構築方法を観察する。
石室の形態に着目し、他の事例と比較する。
見つかった副葬品の組み合わせに着目し他の事例と比較する。
副葬品の位置に着目し他の事例と比較する。
…などなど。

ジャイロというサイトで、古墳時代に関する学術論文・博士論文をダウンロードできる。

でも、ある程度知識が持っていなければ、読んでも全く話についていけない。

割竹形木棺・倣製斜縁四獣鏡・六鈴釧・巴形銅器…

同じ業界にいる人間でさえ、読み方すらわからないコトバがいっぱい登場する。

そもそも覚えたところで、一体何に役立つのだろうか…

論文を楽しく読めるようになることぐらいだろうか。

ちなみに古墳は厚木市にあったとのことだが、ネットで調べても全く情報がでてこない。

なぜだろう?



goodポイント: 0ポイント

このポストをお気に入りに追加 0人がお気に入り登録中
このポストのURL http://nagoya.areablog.jp/blog/1000234300/p11620129c.html
調理 | コメント( 0 ) | トラックバック( 0)
名前   削除用パス  
コメント
※入力可能文字数は1000文字です

縄文時代 群馬県矢瀬遺跡

縄文時代には、時に大地をけずる、大きな穴を掘る、巨大な石を並べるなど、完成までに多大な労働を必要としたと思えるものが見つかっている。

この遺跡では大規模な水場の構築物が見つかった。


約5M×3M、深さ1Mの穴を掘り、周囲に大きな石を配置する。

排水路もみつかっており、同じく輪郭に沿って石が配置されている。


水場からトチノキ・クルミがみつかっているので、灰汁抜き加工していた場所と考える人もいる。

こうした水場の遺構はほかの地域でも見つかっている。

湿地帯のように湿った土地では、加工しやすい木材を利用してつくられた水場遺構が見つかっている。

この遺跡は木材には困らない地域に立地しているのに、なぜこうも重たい石をあえて選んだのか?

こうした単純な問題もわかっていない。

彼らにこの作業を行わせた理由は、単に灰汁抜きだけのためだったのか?

この近辺には、以前紹介した金生遺跡という大量の石を集めて作られた配石遺構がある。

両方とも石を多く利用している。

私には、灰汁抜きの作業場以外の性格が潜在しているように思えてならない。



goodポイント: 0ポイント

このポストをお気に入りに追加 0人がお気に入り登録中
このポストのURL http://nagoya.areablog.jp/blog/1000234300/p11595488c.html
調理 | コメント( 0 ) | トラックバック( 0)
名前   削除用パス  
コメント
※入力可能文字数は1000文字です

旧石器時代 鹿児島県立切遺跡 貯蔵穴?

旧石器時代の遺構は見つけるのが困難である。

縄文時代の遺跡は黒色土で覆われている。

土の色の変化を観察すると、場所によって明るい土と混ざり合った地点がある。

そこを掘ったら柱穴、もしくは竪穴跡だったりする。

それに対し、旧石器時代の遺跡は色の明るい火山灰の地層から見つかるため、柱穴や穴を掘ったとしても確認は難しい。

この遺跡は、全体を掘りつくすことなく、遺構の上場を確認し完掘に至ったまれなケースである。


穴を埋めた土を観察すると、明るい土と薄暗い土で埋没していった様子が確認できる。

穴からは石器数点が出土している。

この穴は貯蔵穴だったのではないかと考える人はいる。
 
 
他に石蒸し料理をした跡も確認されている。


なお、遺跡からは本州で出土するナイフ形石器・磨製石斧などは、ほとんどみつかっていない。

旧石器時代も他の時代と同様、地域差が見られたようだ。



goodポイント: 0ポイント

このポストをお気に入りに追加 0人がお気に入り登録中
このポストのURL http://nagoya.areablog.jp/blog/1000234300/p11592985c.html
調理 | コメント( 0 ) | トラックバック( 0)
名前   削除用パス  
コメント
※入力可能文字数は1000文字です

旧石器時代 秋田県岩瀬遺跡

旧石器時代の人は、石器を作る以外に何をしていたか?

それを知ることのできる発見も時折ある。


この遺跡では、角の取れた多くの丸い石と炭化物とが共に集中して出土している。

断面から見ると、少しくぼんだところに石を敷き詰めているので、先に穴を掘ったようだ。

これを石蒸し料理を行った痕跡と考えられている。

石の表面に、火を受けた跡が見られるためだろう。

復元するとしたらこんなふうになるだろうか?


これがのちに炉になり、かまどにつながり、ホットプレート・IHへとつらなる、といえるかわからないが、ご先祖様が火で焼いて食べるだけではなく、蒸すという調理方法を発見したことは、後の我々の生活にとって革新的な出来事であったことは間違いない。

まあ、そんな発見があるけど、誰も見向きはしないね。

さて、この遺跡からは、石器の素材である石が集中して見つかった地点がある。

穴の痕跡は確認できなかったようだが、石材の貯蔵跡と考えられているようである。

他に石器や土器が出土している。









土器が出土しているので縄文時代ととらえる人もいると思うが、遺跡から出土する石器は縄文時代のものというよりも、旧石器時代の特徴を色濃く残している。

この遺跡は旧石器から縄文へ移行する途中にある、グレーゾーン的なものである。

当然だけど、彼らは、さあ明日から縄文時代の始まりと意識して、土器を作り使用したわけではない。

時代区分は所詮後世の学者が理解しやすいよう、彼らの主観で適当に分類された時間の単位である。

だから決して彼らの立場に立ったものではないです。

歴史学者に怒られるかもしれませんが。

出土した石片(剥片)をつなぎあわせる作業も行われている。



石器は、自然の石に打撃を加えて、剥いで適当な大きさにし、鋭い刃になるよう細かくさらに打撃を加えて、刃の角度を調整し、完成に至る。

もとは同じ石から作っているわけだから、パズルのようにつなぎあわせることが可能であり、元の原石近くまで復元できたものもある。

たとえは悪いけど、ひき逃げ事件の現場に散らばったライトの破片をつなぎあわせ、そこから得られた情報から犯人の車を特定する作業のようなものだ。

この地道な作業で、20センチ以上の細長い石を選んだこと、どのような順序で石を剥いでいったかも把握できる。

でも、この作業は根気を必要とする。

途中で嫌になってギブアップする者が続出し、しだいに研究室から学生の声が聞こえなくなってくる。

大半は就職活動に慢心し、研究室に残ったわずかな人員で作業する羽目になる。

あれも違うこれも違うと悩んでいたら、研究室にあまり顔を出さない奴が突然やってきた。

「これ接くんじゃないの?」と試したら接合した、なんてことが何度もある。

これは選ばれた天才のみがおこなえる作業である。

凡人は軽々しく手を出してはいけない。

さらに補足すると、考古学という悪魔の道に入り、全人生を狂わせてはいけない。


goodポイント: 0ポイント

このポストをお気に入りに追加 0人がお気に入り登録中
このポストのURL http://nagoya.areablog.jp/blog/1000234300/p11592849c.html
調理 | コメント( 0 ) | トラックバック( 0)
名前   削除用パス  
コメント
※入力可能文字数は1000文字です

このブログトップページへ
soraイメージ
注意!
非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
前年  2017年 皆勤賞獲得月 翌年
前の年へ 2017年 次の年へ 前の月へ 11月 次の月へ
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
今日 合計
ビュー 3 2583
コメント 0 0
お気に入り 0 0

QRコード [使い方]

このブログに携帯でアクセス!

>>URLをメールで送信<<

お気に入りリスト

最新のコメント

おすすめリンク