出土状態の秘密

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古墳時代 岩手県膳勝遺跡

遺跡からは竪穴建物跡が50軒以上もみつかっている。


そのうちの1軒からは土師器とよばれる土器が大量に見つかった。


かまどの右側から大量に見つかっている場合が多いとのことで、厨房的な場所だったのではと考えている人もいる。

かまど附近なので、食器や料理器具は手に届くところにあったと考えるのは自然だと思う。

でも上からグシャっとつぶされたような状態で見つかったのは何を物語っているのだろう?

床面から土器がつぶれた状態でみつかった住居は、多かったらしい。

集落全体で、生活必需品を残して家を去らなければならない事情でもあったのだろうか?


つぎのこの住居。


規模はわからないが大型住居と呼ばれている。

ここからは、「圭頭太刀柄頭」と呼ばれる金属製品が見つかっている。


詳しくは知らないが、聖徳太子の着用していた刀にもついていたらしい。

この「大型住居」に居住していたのは何者か?

中央政府とのつながりの強いものがなぜここから見つかったか?

柄頭の先についていた刀はどこに行ったのか?

…もしくは、ゴミ扱いされてこの住居跡にポイ捨てされたか?

とりあえず、様々な問題を提起してくれる遺跡である。



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続縄文時代 北海道旧豊平河畔遺跡

本土では弥生時代と呼ばれていたころ、北海道では続縄文時代と呼ばれる時代が続いたと習った人は多いと思う。

いや、むしろ覚えていない人の方が多いか?

続縄文時代の人は、縄文時代と同じく竪穴の住居に住んでいた。

ちょっと違うのは柄鏡のように、細長く伸びた掘り込みがある点だろう。


この掘り込みの端にも柱穴は見つかっているので、上部に屋根のような構造物があったらしい。

細長い掘り込みのある住居は道東でも確認されている。

道東 尾河遺跡


ちなみに…

実は続縄文時代の住居跡はあまり見つかっていない。

見つかるのは結構めずらしい。

補足すると、その前の縄文時代の終わり頃の住居もあまりみつかっていない。

その反面、墓はたくさん見つかっている。

なぜだろうか?

人によっては、季節的に移動を基本とする生活を送っており、住居は掘り込みのないテント生活だった。

だから掘り込みは確認されないのは当然、と説明する。

でも遺跡から見つかっている動物の骨から、一年を通して定住していたのではないかと考える人もいる。

果たして、今世紀中に結論は出るだろうか?



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弥生時代 大阪府株山遺跡

奈良県と大阪府の境に位置する二上山。


ここには讃岐石、つまりサヌカイトが取れる山として有名である。

二上山 サヌカイトの露頭


旧石器時代から弥生時代まで、約70の石器製作遺跡が確認されている。

そのひとつ株山遺跡からは、弥生時代に掘られたと思われる採掘跡が見つかった。



幅40センチのものから、3メートルを超えるを大規模なものまで、約100ヶ所密集して見つかった。

出土した剥片や石屑はコンテナ900箱以上にのぼり、それらが分厚い層となって堆積するような状態で見つかったという。

おそらく出土状態は、旧石器時代の翠鳥園遺跡のような状況に似ていたと思われる。

弥生時代の場合は、二上山で採掘したサヌカイトの原石を集落に持ち帰ったものの一部が、池上曽根遺跡などで見つかっている原石貯蔵跡として遺された、可能性はあるかと思う。

二上山は二万年以上にわたって、人々にサヌカイトの供給源として機能してきた。

長期間にわたって石材採掘場として使用されている例は、世界的に見ても限られているだろう。

ぜひ世界遺産に登録願いたい。



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縄文時代 北海道静内16遺跡

環濠は弥生時代だけではない。

北海道では、縄文時代の遺跡からも、環濠は見つかっている。


写真をみると竪穴跡が2軒確認されたらしい。

調査員によると、この竪穴は炉もなく、柱穴は不明瞭だったとかで、住居であったとは思えないという。

ここでは載せないが、この環濠の西側から同時代と考えられる集落跡が見つかっている。

この集落に住んでいる人が、環濠を掘った。

環濠内の竪穴は住居ではなく、神聖な祭りを行う場という解釈でケリがついているようだ。

またマツリとは、いつものパターンだよ、と思った人はいるだろう。

でも今と違って文書による資料とかは遺されていないから、これ以上深入りできない。

この姿を見て、縄文人が何を考えこれを造ったか、想像してほしい。


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旧石器時代 岩手県金取遺跡

遺跡から見つかった石器は5万年前のものと考えられているようだが、違う意見もあるらしい。



3万年以上も前のものとしたら、中期旧石器とか前期旧石器など人類の遺した古い石器である。


ちなみに、十数年前、やたらと古い石器許見つけてきたが実はすべてねつ造だったという大事件が起きた。


ここはねつ造で有名な藤村某のかかわった遺跡ではないらしい。


石器以外に、火で焼かれた礫、木炭片もみつかっており、キャンプ地であったと考えられている。


写真の石器は石斧(左)と石核(右)と紹介されている。


ヒトが石を剥ぐと、貝殻のように丸みを帯びた形で石がはぎとられるため、石器表面にもおなじような形をした面がのこされる。


左はその特徴がみられる。


でも右のほうはどうなんだろう…?


人為的にはぎ取ったようにも見えるし…、自然に破砕したようにも見えるし…


個人的にはなんか微妙な印象を受けました。


実物を見ていないので、何とも言いようがない。


手に取ってじっくり観察してみたいけど、残念ながら一般の人間にさわらせてくれるほど埋蔵文化財にかかわる人間は、寛容ではない。


数日前学芸員はがん、という発言があったが少し同意しました。


あれはできない、これはできないばかりいって、話を前進させる気ゼロでしたし。


旧石器研究のよくない話ばかりで申し訳ないが、捏造発覚前、少しでも石器に文句を言ったら石器を見せない、という風潮があったと学界の人から聞いている。


学生ですら、大学の研究機関・著名な教授の紹介文が必要とか、手続きが煩雑。


世間からみたら閉鎖的な姿勢が続いている。


この姿を知って埋蔵文化財にがっかりして去っていった者は多い。


さて、旧石器ねつ造事件で責任を取って辞任した大物はほとんどいない。


文化庁から奈良の某機関に天下った人、そのまま研究者として大学に寄生し続けた人などなど…。


捏造事件の騒動中、九州で実績を積まれた賀川先生が自ら命を絶たれた。


自分のかかわった遺跡の信ぴょう性を疑われただけでなく、遺跡の捏造までやったと雑誌で書かれ、それに抗議する覚悟の自殺だった。


責任感の強い人だったのだろう。


あの悲劇から十数年たつが、今も先生の冥福を祈っている。



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soraイメージ
注意!
非常にマニアックなブログです。
タモリ倶楽部でもやりません。
旧石器とか縄文など、教科書で習うけど、ほとんどの人は興味なく、聞き流すだけで終わると思います。遺跡に行っても、だいたいは看板があるだけ。古墳は草木が生い茂っている山にしか見えない。面白いのは、ものが出てきたほんの一瞬だけ。全国には何万と遺跡はあります。その中から独断と偏見で、「出土状態」を紹介していきます。なお専門家ではないので悪しからず。
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